セッション2:VC代表者セッション「VCの代表に聞く、VCキャリアと資金調達について」

セッション2:VC代表者セッション「VCの代表に聞く、VCキャリアと資金調達について」

セッション2:VC代表者セッション「VCの代表に聞く、VCキャリアと資金調達について」

2025/06/09

セッション2:VC代表者セッション「VCの代表に聞く、VCキャリアと資金調達について」

スタートアップ関西

イベント

シードVC「THE SEED」は、2024年10月19日に「スタートアップ関西 2024 秋」を開催しました。

本記事では、イベントで行われたセッション2:VC代表者セッション「VCの代表に聞く、VCキャリアと資金調達について」の当日の模様をまとめています。VCの代表者お二人から「VCでのキャリア」そして「資金調達について」を余すところなく語っていただきました。

登壇者

・ニッセイ・キャピタル 代表取締役社長 上田 宏介 氏(※)

・THE SEED General Partner 廣澤 太紀

・モデレーター:THE SEED 中山 陽菜乃

※記載の役職は、「スタートアップ関西2024」開催当時のものです。

中山:まずお二人の自己紹介からお願いできればと思います。上田さん、廣澤さんの順にお願いいたします。

上田氏:私は現在ニッセイ・キャピタルの代表をしています。私自身は親会社の日本生命で資産運用関係の仕事をして、2022年からニッセイ・キャピタルの社長になりました。

今申した通り、当社は日本生命の子会社のVCです。親会社のお金を運用し、30年以上スタートアップ投資を手掛けており、総額は1,000億円を超えています。金融機関系のVCはいくつかありますが、我々が特徴的なのはかなりアグレッシブに投資をしている点です。ファンドのスローガンを「From Seeds to Exits」と掲げ、創業超初期の段階から投資をしていますが、これは金融機関系VCでは珍しいと思います。また案件の半数以上はリード投資家として入り、大株主として起業家を支援しています。

これができるのは、当社の組織の仕組みにあります。多くの金融機関系VCでは親会社からの出向者が投資担当をしており、人事異動に伴って数年で親会社に戻ってしまうケースがあると思います。我々は独立系VCと同じように、キャピタル専属で採用、育成して投資担当として関わってもらいます。インターンから新卒で入ったメンバーもいます。今日の参加者でVCに興味がある方は、自分が働く可能性もある場所とご認識いただけるとありがたいなと思います。

廣澤:関西学院大学に進みまして、学生時代からVCになりたいという思いを持っていたんですけれども、なかなか関西でVCをしている人がいなくて。そういった中で仕事がしたいなというところで上京して前職のファンドで働き始め、新卒3年目の2018年に独立して自分でスタートしたのがTHE SEEDです。東京、大阪、京都の3エリアをメインに、基本的にはまだプロダクトがないような初期フェーズの企業をメインに投資活動を行っていて、現在、投資先数は50-60社ぐらいになってきています。

今回上田さんと登壇の機会をいただいたのも当社の投資先企業のリード投資家がニッセイ・キャピタルさんというご縁からです。以前上田さんとお話しした際に、もっと関西のスタートアップを盛り上げましょうと盛り上がり、今日に至ります。

■VCでのキャリア

中山:では1つ目のテーマ「VCでのキャリア」についてお聞きしていきたいと思いますが、参加者の中で疑問に思っている方もいるかもしれない「そもそもVCって何?」について、廣澤さんの方から簡単に説明していただけますか。

廣澤:最初にエクイティファイナンスについてご説明しますね。簡単にいうと会社の株式と交換にお金を企業が受け取れる仕組みのことです。VCのファンドというのはVCの代表が金持ちだからスタートできるとかではなく、多くの資金を持たれている方達が例えば2億円とかそういう単位の金額をファンドに対して投資をしてくれるところから始まります。会社からの場合も個人投資家から出資していただく場合もあります。VCは、こうして預かったお金をスタートアップ起業家のような方々に投資をする役割を担っています。

現在大体年間1兆円程のお金がスタートアップに入っている状態になっています。東京が7,000億円弱、関西圏が合算で500〜600億円程の金額です。最近話題になっている「スタートアップ育成5か年計画」は、この1兆円を10兆円に伸ばしていこう、スタートアップを盛り上げていこうという取り組みです。

中山:次に本題であるお二人のVCでのキャリアについてです。上田さんは最初からVCとして入社されたわけではないということですが、どのような経緯でVCにたどり着いたのでしょうか。

上田氏:私は小さい頃からお金周りに興味があって、大学でも国際金融などを勉強して就活の時は金融機関に行きたいと思っていました。生保は国内でもかなりの有数の機関投資家で総額80兆円くらい運用していたので、この仕事がしたいと思い日本生命に入社しました。今年で25年目になりますが、うち20年程は運用に携わるキャリアを歩んできて、上場株式、債券、不動産、証券、ローンなど様々なアセット投資を担当してきました。VCの直前は上場株の投資総括をやっていて、翌年からVCの仕事をしています。

色々な投資の仕事を経験してきましたが、今のスタートアップ投資がキャリアの中で一番面白いですね。特に魅力的なのは投資先企業との距離感が近いという点です。例えば上場株投資は誰でも買えるんです。でも実は株を買ったお金って直接投資先にそのまま入っていない、つまり本当の意味ではリスクマネーの供給になってないと思っています。

対してスタートアップだとまさに自分達が投資した5,000万とかのお金を使って、そこから一定期間事業運営をやっていき、VCはそれに伴走していく役割も担います。これこそリスクマネーの供給ですよね。投資家としてスタートアップと成長を共にしていくというやりがいもすごくあります。投資に興味を持っているという方には、スタートアップ投資は非常に面白い仕事だと思います。

中山:廣澤さんはいかがですか?

廣澤:大学3年生のタイミングで上京し、前職のファンドで住み込みで長期インターンとして働き始め、1年を経た大学卒業のタイミングで社員に切り替えてもらいそのまま働いて独立に至りました。

元から自分でファンドを作りたいという思いはぼんやりあったんです。3年目のタイミングになったのは同年代の起業家からの刺激ですね。自分で大きい金額を集めて社員を雇ったりプロダクト作って潰して、中にはものすごい当てたりしている人を横目で見ていた時に、1日の意思決定の総量が自分と全然違うと感じました。また